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Oasis通になる為に聞くべきたった三枚のオススメアルバム

 

ロック好きならオアシスというバンドを知らない人は少ないと思う。

 

1994年に、現代のビートルズとまで称された卓越したメロディと、セックスピストルズを彷彿とさせるパンキッシュなサウンドの1stアルバム「Definitely Maybe」でデビュー。デビュー作ながら全英1位に輝き、現在まで全世界で700万枚以上の売り上げを誇る名盤だ。以後15年に渡ってヒット作を出し続けたモンスターバンドである。

 

そんなオアシスだけど、有名な曲しか知らないって人も結構いる。「有名度と名曲度の比例の法則」に従って、有名な曲は最高の曲だし、それだけ知ってれば結構満足できるかもしれない。だけど、ロック好きとしては「ああ、オアシスね。〜〜ってアルバムの〜〜」って見栄を張りたい気持ちもあるだろう。

 

だけど、全部聞くのは大変…。そんなあなたの為に、オアシスを語るツボとなる三枚をまとめてみた。読むだけでも聴いた気になって語れると思う。音楽性のターニングポイントでもあるので、見栄っ張りじゃないあなたにもオススメだ。

 

 

2nd「(What's the Story) Morning Glory?」


 

通ぶれる一言たち

「1stより洗練されて、音の厚さに頼らないアレンジの曲が増えたね。」

「数曲、ギターが分厚い曲があるよね。3rd以降はその路線で行ったよね。」

 

 

言わずと知れた名盤。全英の売り上げは440万枚以上でクイーン、ビートルズに次いで歴代三位。全世界では2300万枚以上の大ヒット作だ。「Don't Look Back In Anger」や「Wonderwall」など、有名な曲が収録されているのはこのアルバムだ。ちなみにCMで有名な「Whatever」は1stとこのアルバムの間に発売されたシングル限定の曲になっている。

 

1stアルバムと比べると、洗練されてパンクっぽさは少し薄れたが、1曲目「Hello」8曲目「Some Might Say」などではブ厚いギターサウンドも健在だ。展開や盛り上がりがわかりやすくなり、全体的なキャッチーさが増した。

 

このあとの3〜5枚目はブ厚いサウンドが多い。この路線を押し進めていった感じだ。3枚目は暗め4枚目はサイケ5枚目はポップスと覚えるとよい。大体そんな感じだから。

 

だけど、一方で前述の「Wonderwall」等の有名曲のように、美しいメロディを繊細な伴奏で支えるような曲もある。全体的には必要最低限の音数のトラックの曲が多い気さえする。ここら辺のバランスがこのアルバムを名盤たらしめた要因の一つだと思う。

 

 

6th「Don't Believe the Truth」


 

通ぶれる一言たち

「前作までのブ厚いサウンドと違って、音の隙間を重視したアレンジだよね」

「1960年代のロックの雰囲気が強いよね」

 

このアルバムは、もう、アレンジの変化に尽きる。その方針転換が功を奏して、オアシスに批判的だったメディアも絶賛するアルバムとなった。アルバムごとに小さな変化はたくさんあるが、最も印象的な変化なんじゃないだろうか。

 

「オアシスといえばブ厚いギター」というくらいゴリ押ししてきたサウンドを潔く捨て去った。音を薄くして、ギターの歪みも軽くなったので、伴奏が有機的なサウンドになっている。そのせいか、1960年代のロック感がしてくる。

 

一番有名な曲は恐らく「Lyla」だ。映画シュガー&スパイス 風味絶佳」の主題歌にもなっていたので、オアシスファン以外も知ってる曲だと思う。軽く歪んだ印象的なギターリフ、あまりにもシンプルでキャッチーなメロが魅力的な曲だ。

 

サウンドは全曲そんな感じなのだが、今作はメインソングライターであるノエルの曲が半分も入っていないので、いろんなメロディや展開が楽しめるお得なアルバムになっている。必聴である。

 

 

7th「Dig Out Your Soul」


 

通ぶれる一言たち

「今までのようなアコースティックギター中心のアレンジじゃない曲が増えたよね」

「更なる進化を予感させるアルバムだったのに解散したのは残念だったね」

 

ラストアルバム。そして、これまでのアルバムとは大きく違うところがある。これまでのアルバムのほぼ全ての曲はギターのコードストロークがアレンジの中心だった。しかし、このアルバムでは1曲目「Bag It Up」にはそれが無い。他にも何曲もそんな曲があり、更なる新しいサウンドへの期待が膨らんだ。

 

前作同様、1960年を感じさせる楽曲群だが、2曲目「The Turning」のようにリズムに重点に置いて、オシャレなコード、アレンジの曲もいくつかある。また四曲目「The Shock Of The Lightning」のようにサイケデリックを感じさせる曲も多い。

 

6枚目に続いて、新しいスタイルに次々と手を出していったオアシス。もし解散しなかったらどんな曲を作っていたのだろう、と残念がらせるアルバムだ。

 

 

あとはベスト盤であなたもオアシスオタク


 

オアシスがどのような道筋で変化してきたか、なんとなくわかっただろうか。だけど、俺が一番お勧めしたいのはベスト盤だ。ベストだから、アルバム曲なんて聴いてる暇もないくらいの名曲ぞろいなんだよ。

 

ただ、もしオアシスに興味を持って、どのアルバムから聞こうか迷った時にこの記事を参考にしてもらえたらと思う。さりげなく必聴3枚以外も紹介しておいたし。そして俺と話そう。