Q&A/秦基博 聞いてみた。マイナーキーのロック風、サビはワンオクっぽさも。現代 J-popのメロディとは?
秦基博のニューシングル「Q&A」が9月9日に発売されたので聞いてみた。
マイナーコードに痛いところを突くような歌詞。スキマスイッチでいうと「君の話」みたいな感じだ。
またまた映画の主題歌。だけど今回はアグレッシブなサウンド。
秦基博が音楽ファンの間で知名度が上がったのは、2009年にバンクバンドが鱗をカバーしたときだ。流行に敏感な音楽ファンはもっと早くから知っていたと思うが、バンクバンドのカバーを聞いて秦基博に興味を持った人も多いだろう。
そして、その人気が熱心な音楽ファン以外にも飛び火したのが、昨年リリースされた「ひまわりの約束」。ドラえもんの映画の主題歌になり、俺の友達にもこの曲が大好きな人が結構いる。子供とかも好きになったんじゃないかな。
次のシングル「水彩の月」も映画のタイアップを獲得した。完全に売れっ子だ。お茶の間は完全に秦さんのものである。そんな中、リリースされたのが今回の「Q&A」だ。
「ひまわりの約束」で秦基博を好きになった人は、秦基博の優しかったり、切なかったりする曲しか聞いたこと無い人もいたんじゃないかな。「水彩の月」も切ないバラードだ。秦基博で調べると上位に出てくる鱗もそうだし、aikoの「カブトムシ」を歌っている動画は大人気となっている。
約90万回再生だ。俺もカラオケでよくカブトムシを歌うようになった(笑)
「Q&A」はガラッと変わり、マイナーコードだし、メロディも全然違う雰囲気、歌詞は優しくも切なくもない、痛いところを突いてくる。それでも秦基博らしさを強く感じるのは、秦基博の天性の歌声とアコースティックギターを基調にしたアレンジのせいだろうか。
サビのメロディがワンオクっぽくない?笑
別にパクリとか言ってるのではなくて(笑) そもそもパクリって批判自体ナンセンスだと思うけど、、この話はまた別の機会に書きましょう。
「愛して 愛して」のメロディが下がる短いパッセージ繰り返すところとか、「つなぎ止めるのはその本能」の平坦なメロディから最後の音程の上がるとこ、幅とかもなんかワンオクっぽいなって。ワンオクは有名な曲しか聞かないんだけどね。
音楽って時代ごとにいろんな特徴があると思うんです。例えるなら昭和歌謡風のメロディってなんとなくわかりますよね?フォークブームもわかりやすいと思う。バンドブームもあったし、90年代中盤は王道かつ派手な曲がはやっていたイメージ。
でも今は?秦基博みたいな王道の歌もの、アイドル、[Alexandros]のようなロキノン系、ワンオク等のハードコア系。どれも一定のファンがいて盛り上がっているジャンルだ。雰囲気もメロディも構成も全然違う。人の好みが多様化していく中、現代J-popを象徴する音楽はどんなだろう。
そういう観点からすると、秦基博がワンオク風のメロディを使ったっていうことは大きなヒントになると思う。王道の歌ものファンとハードコアファンの好みの重なる部分なんだと思うし、現代の環境で育ってきた俺たちの好みの本質なんだと思う。
そう考えると、これからもこういうメロディを使った、いろんなジャンルの曲が売れてくるだろうなと思う。
カップリングもセンスがよくて、木綿のハンカチーフといい、秦基博は古い曲大好きだから好きだって話もしたかったんですけど、長くなったからおしまい。また書きます。